同僚の間で流行ってたので、ストレングスファインダーってやつをやってみた。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

↑この本にでてくる能力テストみたいなやつ。自分の強みとする特性を、34種類の中から上位5つ選んで教えてくれる。
こういう性格分析は色々なバリエーションがあって、僕はエニアグラムというのが昔からしっくりくると思っていたのだけど、こっちはこっちで、みんなが同じテストを受けていて社内で結果をさらすスプレッドシートも出来ている。色々な人の結果を一覧して比較できるのは楽しい。

これによると僕の強みは「慎重さ」「指令性」「責任感」「着想」「競争性」だそうです。
着想が強みの人は周りにも多いようです。いっぽう、指令性ってのが出た人はいまのところ身の回りで僕一人です。

要するに僕は、独特のドグマと厳格な戒律を持つ、武闘派の新興宗教の教祖みたいなのが向いているということかな。だいたい思ってた通りです。


さて、他にもブログで結果をさらしたり考察を試みている同僚がいるのでリストアップしてみると:
お互いの結果を見比べてみると、ああやっぱりな、な面や、意外な面が見えくるようで面白いし、「ああ、だから彼はあの場面で○○っていう言い方をしたのか!」っていうようなことが腑に落ちることもあり、明日からでも組織マネジメントに使えそうな気がしてくる。


ただ、こういう診断ツールの常として、素人判断で、診断結果を人員配置や仕事の割り振りに応用しようとするのは危険だ。ということを念押ししておきたい。


僕の診断結果をもう一度見てみよう: 「慎重さ」「指令性」「責任感」「着想」「競争性」...

慎重にして責任感あり...この人にならどんな仕事でも安心して任せられそうな気がしませんか。
  • だけど、このブログの他の記事を読めば分かるように僕は、自分の雇い主や他部署を平然とブログで批判したり社内WikiLeaks作っちゃおうぜと放言したりするような危うい人だ。
  • あるいは、僕がずっとブログ開発を担当していた理由のひとつに「何十台ものサーバを擁し」「一瞬でもサーバを落とせば即、大量のユーザに影響が出る」ブログの機能変更やプログラム本番化にほとんど躊躇がなく、プレッシャーを感じない鉄の心臓の持ち主だというファクターがある。再起動するサーバが多ければ多いほど、影響を受けるユーザが多ければ多いほどわくわくする。
慎重さを旨とするはずの人の行動パターンが、なぜこんなことになっちゃうのだろうか ?

実は上の二つはどちらも、僕が慎重派だからこそ起こることなのだけど、この思考は慎重派の人以外には読みにくいと思う。

慎重さを強みとする人は、常に、全ての失敗の可能性を、特に最悪のパターンを、想定して動く
  • 最初の例でいうと、例え会社で好き勝手振る舞ってそれが雇い主の逆鱗にふれたところで、最悪でも首になる程度だ。そして正直なところ、今の会社を首になったところで僕は全然困らない。(むしろそんなことで首になるような会社ならこちらからお断りだ! )
  • サーバの例でいえば、例え本番化する新機能になにか問題があっても、データにはバックアップがあり、ソースコードはバージョン管理されているからいつでも元の状態に戻せることが分かっている。最悪の場合でもしばらくメンテナンスの告知を出してその間にひとつひとつ修復手続きをとればそれ以上の被害はない。
最悪のパターンでも大した問題がないと分かっているとき、慎重派の人は無敵なのだ。

同様に「責任感」という特性の解釈にも注意が必要だ。
確かに僕は責任感がある方だ(と思う)。だが、その責任感はサービスのユーザや、あるいは同じ仕事に携わるエンジニアに対して発揮される。一方で、誰かが広告クライアントとの間に交わしてきた契約だとか、会社の予算達成とかにはほとんど向けられることがない。
結果として、例えば、担当サービス内にグレーな感じの広告を貼付けろというような依頼があった場合、僕は責任感の強さ故に、自分の責任においてその指示を握りつぶすかもしれない


このように、診断結果を見て、あの人は慎重でかつ責任感もある人だ、という単純な理解で、節度のある手堅い仕事を期待していると、予想外に大胆で攻撃的なオペレーションに面食らうことにもなりかねない。

これは勿論「慎重さ」「責任感」以外のあらゆる項目について言える。「最上志向」の持ち主がほどほど程度な仕事しかせず、「着想」の持ち主が平凡なことしか言わず、「調和性」の持ち主がなぜか敵ばかり作るように見えることもあるだろう。理由を聞けば納得の結果になるだろうけど、事前にその結果を予想することは困難だと思う。

素人判断でなんとか分かるのは、(主に自分と同じタイプの人が) 以前にとった行動の理由を探ることぐらいだ。あとは、この人にものを頼む時にはどういう持っていき方をすれば効果的か、ということの参考にはなるかも知れない。
が、その人がある状況にどう対応するかを予想するのには、相当の訓練とその人についての背景知識を必要とするだろう。

結論: ストレングスファインダーの結果の利用は慎重に。あっ。やっぱり俺慎重派だわ。