真空調理というか、低温調理。スーヴィ (suis vide) って単語、こっちではよく聞くんだけど、何度見てもスペルが覚えられんね。

炊飯器みたいな蓋つきのタイプと、手持ちの鍋に棒を突っ込むだけのお手軽タイプがあって、今回買ったのは後者の anova precision cooker ってやつ。鍋につっこんでスイッチを入れれば何時間でも水温をキープしてくれるというもの。

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180ドルくらい。オンライン購入するときに電話番号を聞かれて、何かと思ったら SMSで iphone アプリのリンクが送られてきたのがスタートアップ企業っぽくて面白かった。
iPhone と blue tooth で連携して、温度やタイマーの管理ができる。(むしろ本体ではボタンが省略されすぎてて操作が面倒。)

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ジップロックに具材を密閉して、例えば牛のステーキなら「54度で2時間」て設定して放っておけば、いつでも安定したメディアムレアのステーキが出来る。個人的なハイライトは、鶏肉を63度で2時間調理してカオマンガイもどきを作った時だった。

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(うまいんだけど見た目は大雑把なので、詳しくは本家のうまそうなレシピをご覧ください)

同じような調理法で鳥ハムはよく作ったんだけど、手作業で水温をぴったりに保つのは至難の技だ。コンマ何度の単位で長時間温度キープできると、仕上がりのレベルも格段に変わる。肉の柔らかさとジューシーさがただ事ではございません。自分で作った料理が店で食べるよりも断然うまいっていうのはあまり経験しないタイプなのだけど、これは確実に勝った、もう鶏肉は外で食べる必要ないかも!


日本のアマゾンだと anova はなかったけど似たやつで nomiku のが売られてるのを確認。ちょっと高めか。



日本では炊飯器やヨーグルトメーカーで代用するノウハウがすでに出回っているので爆発的には広まらないのかなぁ。とはいえ、温度や時間が自在に設定できて置き場所もとらないっていうのは便利。もっとブームになってもいいはず。

欠点は時間がかかることだよね。アメリカ人の同僚に聞いたら完璧な半熟卵を作るために63度で45分とかかけてるらしいんだけど、それはなんか別な時短レシピを使ったほうがいいのではと思った。